ホッホーとは、ふくろうの鳴き声です。また、「なるほど、なるほど、ホッホー」と感心する声でもあります。


by hohho-biny
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ねえ とうさん

f0139963_10424277.jpg今日は、6月第3日曜日、父の日
一年に一度 ”父の存在”を見直す日

「ねえ とうさん、さんぽに ゆこう」
「よしよし」
「ねえ とうさん、てをつないでもいい?」
「よしよし」
「ねえ とうさん、かたぐるま してくれる?」
「よしよし」
「ねえ とうさん、およいでくれる?」
「よしよし」
「ねえ とうさん、はしが ながされてるよ」
「よしよし」
(とうさんは、大きな木をばきっと折ると川に橋を渡す)

「すごい! とうさん」
「ねえ とうさん、ぼく、とうさんの子どもでうれしいよ。すごく とうさんらしいもの」
くまの子は とうさんを みあげて、いいました。
「おれは ただ、くまらしいだけさ。くまだからね」
とうさんは、しずかに いいました。

佐野洋子作 2001/11/20 初版第1刷
小学館

こんなお父さんなら、子どもに尊敬されます。
子どもから 「おとうさん♪ だいすき♪」  って
言ってもらえないお父さんも世の中には多いことでしょう。
ホッホーのお父さんもしかり。
それはなぜ?
それは、お父さん! 貴方自身のモンダイです。 
子どもたちは、親をよーく見ているのですよ。 うふふ

かつて18歳の少年Tが父親に宛てた手紙 ”らりぱっぱれたー お父様スペシャル”
家父長制を重んじて権威を振りかざす父親を批判し、
「親子よりももっと大切なことは、確立された人間としての相互理解じゃないか?」 
と提言した少年Tの独立宣言でした。少年Tは、いつか小説家になるかもしれません。

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「オトーさんという男」について知りたい方は、この漫画を参照してください。
作者益田ミリのまえがきを書き写します。

オトーさんは、
わかりやすくて、わかりにくい。
身近なはずなのに、
とてつもなく離れている気がする。
娘に、素直に接することができず、
見ていて気の毒なこともある。
好かれたい気持ちが空回り。
愛情の表現が、ときに、ズレている。
オトーさんは、
わかりやすくて、わかりにくい。
そして、ちょっと面倒くさい。



だけど、自分のからだの半分は、オトーさんである男の血でできているのだった。
考えてみれば、何とも不思議なことである。
オトーさんって、一体、どういう存在なのだろう?

この漫画は、2011/1/29のブログ「今はまっている漫画」に載せたので、興味のある方は検索して下さい。


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世の中のかわいそうなお父さんのために、
父の日にホッホーのベランダで咲いている
美しい花々を捧げます。











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by hohho-biny | 2011-06-19 12:29 | ホッホー文庫

ゾマーさんのこと

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「ゾマーさんのこと」 再読
裏の見開きに1993年6月24日読了とありますら、18年前に読んだ本です。
強烈な印象が残っています。
今でもゾマーさんがスタスタ歩いている姿を想像できます。

「君は、君の中にゾマーさんを見たか?」と
あの人に言われた時、ドキリ!としました。

物語はドイツの田舎町に住む木登りの大好きな少年の追想で展開します。
町には、湖があり、林があり、風、雲、空、光、波、雪・・・自然に彩られたのどかな暮らしがあります。
町の人たちは誰でもゾマーさんのことを知っています。

ゾマーさんは、いつもリュックサックをしょい、長いステッキを持って、黙ってスタスタスタスタ歩いています。
1日16時間歩き続けています。
”ゾマーさんは何者か?どこから来たのか?どんな過去があるのか?” 誰も知りません。
少年は一度だけゾマーさんの声を聴きます。
そのゾマーさんの一言が、衝撃的!!

遠い記憶、戦争の影、沈黙、少年の夢・・・想像力をかきたてられます。

どうぞ一度お読み下さい。

文・パトリック・ジュースキント
絵・ジャン=ジャック・サンペ(☆大好き大好き☆)
訳・池内 紀
1992/11/25第1刷 文藝春秋
by hohho-biny | 2011-06-16 06:59 | ホッホー文庫

追悼 佐藤忠良

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彫刻家の佐藤忠良氏が、
去る3月30日、老衰のため逝去されました。98歳
1912年、宮城県生まれ
ホッホーにとって佐藤氏は、彼が描いた力強い絵本との出会いが印象的です。
ホッホー文庫にある絵本を再読して、ご冥福をお祈りします。


ロシアの昔話「おおきなかぶ」
内田莉莎子のリズミカルな訳と佐藤忠良の力強い絵が楽しく生き生きとした世界を作り上げていて、何回読んでも素晴らしい♪
1944年に召集され、終戦から3年間シベリアで抑留生活を送った画家のロシア風土への思いがこめられているのかもしれません。

1962年5月発行 1972年7月新版発行 福音館書店


f0139963_751219.jpgロシア民話 
内田莉莎子再話 佐藤忠良画
1963年 福音館書店

こどものいないおじいさんとおばあさんは、雪で女の子を作ってかわいがります。
春がきて、夏がきて・・・雪娘はだんだん元気がなくなります。
ある夜、女の子たちがたき火の跳び越えごっこをして遊びます。

雪娘の番になり・・・思い切って跳びました・・・



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ロシア民話
1973年11月 福音館書店


両親の留守中に、白い鳥に弟をさらわれたマーシャは、ペチカやリンゴの木やミルクの川に助けられながら山姥ババヤガーから弟を取りもどします。








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大きな木を絵に描くと 
大きな木はいろいろ話をしてくれる

木のこぶから がまんの歌がきこえてくる

お日さまに会う喜びを 若葉たちは 
にこにこと ささやきあっている


木島始・文 佐藤忠良・画
2001年2月 こどものとも発行
2005年7月 こどものとも傑作集第1刷







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四つ折になっているページを広げると!!

みどりの 
はなびの 
まんなかに 
おおきな木は 
うたいながら
たっている








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最後のページは、
佐藤氏がデッサンに通って描いたおおきな木と
本人の写真で締めくくってあります。

何度読み返しても感動します。

★生きる元気をありがとう★









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彫刻このはずく 1970年
宮城県美術館
佐藤忠良記念館所蔵

2010年4月に川越市立美術館で展示された時に見に行き、絵葉書を買いました。
(2010年4月26日の記事参照)
by hohho-biny | 2011-06-09 09:13 | ホッホー文庫
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土曜日は1時過ぎに仕事を終えると丸ごと♪ホッホータイム♪
ルンルンルン♪ 丸善へ~
カードのポイントが貯まっているので、金券に換えてお買い物♪
だって、地震が来てパアーになったらもったいないでしょ。

赤レンガの東京駅は、修復中でこんな姿でした!




f0139963_8263327.jpg丸善4Fの喫茶店で
名物早矢仕オムライス
(¥1200)を食べるのが
楽しみの一つ。
ドリンクセットで+350円
コーヒーを飲みながら
購入した本を読みます。
席は窓際が好き。
ときおり眼下を行き交う電車を眺めたり、空を見上げたり、もの思いに耽ったり。
今週は日曜当番があったので長い一週間でした。
これぐらいの贅沢したっていいですよね~
東日本の被災者の皆さまご免なさいね。




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あかぎつねなのに、
なぜみどりなの??

これは、あの有名なドイツの詩人
ゲーテの色彩論なのです!!
色には赤・青・黄の三原色があり、そこからすべての色を作れる。
また全ての色には反対色もしくは捕色があることを明らかにしました。
ホッホー!あのゲーテは科学者でもあったのですねえ~


 
緑のきつねをジーッと見つめて、つぎに白い画面に目を移すと・・・
!!!淡い赤いきつねがほんのり浮かび上がる♪  目の残像の不思議?

ゲーテの理論を絵本化したのは、エリック・カール。 訳者さのようこ  偕成社 
1999年10月1刷 2004年6月11刷


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パンツのはきかたは知っていますよ~
このぶた、かわいいですね♪

岸田今日子・作 佐野洋子・絵
福音館書店 2011年2月第2刷







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佐野洋子の作品は全て好きです。
特にエッセーは、本音ですさまじく過激♪
痛快なユーモアがあふれていて、
胸がスカーッとします。
2010年11月5日 逝去 享年72歳

そのうち、佐野洋子追悼をブログにUPします。









f0139963_9534522.jpgマッチラベルの展覧会をやっていました。(入場無料)
四角い小さな世界が好きです。
若いころから、
お店のマッチをもらうのが
楽しみでした。
(タダでもらえる物が好き)
ホッホーマッチコレクションもありますが、そのうちにお目にかけます。





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                  ふくろうのマッチラベルを発見!!


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                今朝開いたリコリスの花を
                ☆天国のあの人と佐野洋子に捧げます☆
by hohho-biny | 2011-06-05 10:20 | オタク時間

日の名残り

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「日の名残り」読了
カズオ・イシグロ著
(1954年長崎生まれ、5歳で家族と共に渡英)
土屋政雄訳 ハヤカワepi文庫
失われつつある伝統的な英国を描き、
1989年に英国最高の文学賞、ブッカー賞受賞

格調の高い小説で、読み終わって感動の余韻に浸っています。
ラストシーン、桟橋のベンチで海の夕暮れを眺めながら涙する執事と一緒に泣いてしまいました。

語り手はイギリスの格式高い貴族社会の名家に仕えた執事スティーブンス。
品格ある執事の道を探求し続けた人生が、現在から過去へ、さらに過去へと・・・旅をしながら時間が行ったり来たりする中で静かに哀歓あふれる言葉で語られていきます。
二つの大戦の間に邸内で催された重要な外交会議の数々、邸主への敬愛、執事の鑑だった父の最期、女中頭への淡い想い等などが、美しい情景とともに執事の胸に深く生き続けています。
過去を回顧しながら、品格の探求、自己内省する姿は、ひとつひとつが宝さがしのようで、惹きこまれてしまいました。

読後、しきりと思い出され、胸の中で反芻している詩があります。

あけがたにくる人よ  永瀬清子

あけがたにくる人よ
ててっぽうぽうの声のする方から
私の所へしずかにしずかにくる人よ
一生の山坂は蒼くたとえようもなくきびしく
私はいま老いてしまって
ほかの年よりと同じに
若かった日のことを千万遍恋うている

その時私は家出しようとして
小さなバスケット一つさげて
足は宙にふるえていた
どこへいくとも自分でわからず
恋している自分の心だけがたよりで
若さ、それは苦しさだった

その時あなたが来てくれればよかったのに
その時あなたは来てくれなかった
どんなに待っているか
道べりの柳の木に云えばよかったのか
吹く風の小さな渦に頼めばよかったのか

あなたの耳はあまりに遠く
茜色の向こうで汽車が汽笛をあげるように
通りすぎていってしまった

もう過ぎてしまった
いま来てもつぐなえぬ
一生は過ぎてしまったのに
あけがたにくる人よ
ててっぽうぽうの声のする方から
私の方へしずかにしずかにくる人よ
足音もなくて何しにくる人よ
涙流させにだけくる人よ


詩集「あけがたにくる人よ」 永瀬清子
1987年初版  思潮社
by hohho-biny | 2011-06-02 08:26 | ホッホー文庫

新刊の世界へ

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動物行動学者・日高敏隆(1930~2009)が若い頃に書いた作品が、絵本になりました。
トノサマガエル、ギンヤンマ、ミズスマシたちが
目玉自慢をします。
「だれの目玉が一番か?」
「一人ひとりのよいところを見つけて大事に育てる」という思想が流れていて♪ホッホーホッホー♪
文・日高敏隆
絵・大野八生
2011年5月25日発行
福音館書店





f0139963_6584592.jpg太田光の小説「マボロシの鳥」が藤城清治の絵で絵本になりました。
4/26のブログに載せた「藤城清治スタジオ展」で原画が公開されていた絵本。
素敵な色彩で描かれたマボロシの鳥にうっとりしてしまいます。
文と絵のコラボが新たな世界を繰り広げます。
「世界はきっとどこかでつながっている」というテーマに
☆ホッホーホッホー☆
2011年5月17日第1刷
講談社





f0139963_774323.jpg最近ミステリーにはまっていて買ってしまいました♪
推理力がますます磨かれて・・・
名探偵ホッホーの推理というか妄想は当たることが多い昨今です♪

これを読んで判ったことがあります。
名家の御曹司やお譲様の思考回路や身についた仕草、行動、発言というものは、人生の勝ち組思想に支えられているということ。
庶民とのギャップがありすぎてそれが笑いを生むということ。
ホッホー痛快痛快ホッホー
ホッホーの周囲にも風祭警部や宝生麗子刑事のような方々がいらっしゃいますのよ、ホホホ

2010年9月7日初版
2011年5月2日第17刷
小学館

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oliveさんから、
「ふくろうが主役の絵本が出ましたよ~」と連絡があったので、早速入手しました。

きつねのつねじは、自分の気持ちと反対のことばかり言うので友達ができません。
そこで、ふくろう博士はつねじに「ものまね草」をあげました。

作・東野りえ
絵・黒井 健
2011年4月第1刷
ひさかたチャイルド





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今日は雨。台風が来るかもしれません。
梅雨に入りました。

マツリカが咲きました。
今日は日曜当番で、これから出勤です。
by hohho-biny | 2011-05-29 07:31 | ホッホー文庫

岸田衿子の絵本

f0139963_6121975.jpg先月亡くなった岸田衿子さんは、詩だけではなく、絵本も書きました。
ホッホー文庫には3冊あります。

「ジオジオのかんむり」 
絵・中谷千代子 福音館書店
1960年7月 こどものとも発行
1978年4月 こどものとも傑作集 第1刷
2000年12月 第35刷 ロングセラー

みんなに怖がられてつまらない日々を過ごしていたライオンが、卵がなくなって困っている鳥の巣のために自分の王冠を提供。無事に雛を育てるというやさしいお話。



f0139963_612295.jpg「かばくん」
画・中谷千代子 福音館書店
1962年9月 こどものとも発行
1975年4月 こどものとも傑作集 第21刷

にちようび 小さなかめを連れた男の子がどうぶつえんの大きなかば親子にエサをやりにいきます。
ただそれだけのお話ですが、朝から夜までゆったりした時間が流れていて微笑ましい♪



f0139963_6123978.jpg「森のはるなつあきふゆ」
絵・古矢一穂 ポプラ社
1994年12月 第1刷

浅間山の北の裾野に広がるオシギッパという森の四季折々の様子が描かれています。
ほぼ200年前の浅間の大噴火で、裾野の森も林も火山の熔岩で埋まった時、この森の手前で熔岩が止まって、そっくり残された森。
「押切際」または「押切端」と書くそうです。

森で見つけた植物や虫、鳥が描かれていて、一緒に森を散歩しているような心地よい気分になります♪

絵本を読んでいて思い出した衿子さんの詩があります。

★衿子さんのなかをゆったり豊かな時間が流れていたんだなあ~★

だれも いそがない村


あの丸木橋をわたると
だれもいそがない 村がある
まめのつるに まめのはな
こうしのつのに とまる雲
そのままで そのままで
かげぼうしになる 村のはなし

 北の大臣と南の酋長が
 一日おきに けんかするって
 ほんとですか

あの丸木橋をわたると
だれもいそがない 村がある
まるい木の実に やすむかぜ
じゃんけんしてる こどもたち
そのままで そのままで
かげぼうしになる 村のはなし

 西でトタックが 東でかもつせんが
 一日三かい しょうとつするって
 ほんとですか

by hohho-biny | 2011-05-22 07:12 | ホッホー文庫

アレクセイと泉

f0139963_6242117.jpg2002年に公開された記録映画のパンフレットです。
チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)から14年後に撮影されたドキュメンタリーです。
当時、ホッホーはこの映画を観て衝撃を受け、深く感動しました。
福島原発で揺れる昨今、もう一度観たいと思って検索すると、ポレポレ東中野で再上映していました。

チェルノブイリ原発から180キロ離れたベラルーシ共和国のブジシチェ村。
地図からも抹消された村。
かつて600人の住人は、政府の移住勧告により多くが故郷をはなれたのに、暮らし続けることを選んだ55人のお年寄りと軽い障がいのある青年アレクセイ(34歳)。
放射能に汚染された地に何故住み続けるのか?
「ここにはきれいな泉があるから」
村の真ん中に湧く泉は「百年の泉だから大丈夫」
泉の水をよりどころに、大地に根ざした村のつましい暮らしが、アレクセイの語りで綴られています。
放射能汚染を受容しながら、慎ましく自然に生きることを選んだ人たちの豊かさが、電気、水道、ガス、情報にまみれて生きているホッホーの胸を押しつぶします。

この映画には、生きることの原点が静かに語られています。


f0139963_6243666.jpg映画を写し取った写真絵本です。
2004年4月26日初版 アリス館

もうずいぶんむかし
1986年4月26日のこと。
ぼくたちが畑にジャガイモを植えて
家に帰ったとき、
何かがはじまった。
強い風が吹いた。
ほこりが舞い上がった。
空はオレンジ色に染まっていた。
風で塀がはげしくゆれた。
雨が降ってきて、
そして、あっというまにやんだ。

何が起こったのか。
ぼくたちにはわからなかった。

・・・・・・・・・・・・・

泉の水がぼくの中を流れ、
ぼくをここに引きとめている。

何十億年もつながっている、
いのちのくりかえしを、
泉は、
ずっと守りつづけている。
by hohho-biny | 2011-05-18 07:34 | 映画時間

岸田衿子さんを偲ぶ

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詩人岸田衿子さんが骨髄腫のため4月7日に亡くなりました。82歳
のびやかなリズミカルな彼女の詩が好きでした。
ホッホー文庫には二冊の詩集があります。
彼女を偲んで全詩を朗読しました。

「ソナチネの木」 安野光雅 絵
1990年4月第1刷 青土社

好きな詩を書き写します。




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小鳥が一つずつ

小鳥が一つずつ
音をくわえて とまった木
その木を
ソナチネの木 という



f0139963_649987.jpg一番好きな詩は、
「いそがなくっていいんだよ」で始まる”南の絵本”
この詩集に載っていますが、以前ブログに載せたので、2008年3月28日の記事をご覧下さい。
この詩集の美しい植物の挿絵は、
パートナーの古谷一穂さん。

二番目に好きな詩
一生おなじ歌を 歌い続けるのは

一生おなじ歌を 歌い続けるのは
だいじなことです むずかしいことです
あの季節がやってくるたびに
おなじ歌しかうたわない 鳥のように


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ホッホーのベランダの花々を
自然を愛した衿子さんに捧げます。

彼女は環境問題に取り組み、原発には断固反対でした。
劇作家の父上岸田国士氏、
妹さんで女優だった岸田今日子さんと
彼岸の里でゆっくりお過ごし下さい。
素晴らしい詩をたくさん遺してくださってありがとう♪
ご冥福を祈ります。
by hohho-biny | 2011-05-17 07:38 | ホッホー文庫

チェルノブイリからの風

f0139963_20591486.jpgこの写真集は、
1993年4月に出版された
カメラマン本橋成一の写真絵本です。

1986年4月26日、午前1時23分、ウクライナ共和国にあるチェルノブイリ原子力発電所4号炉が爆発しました。
原子炉の中の100種類もの放射性物質が風に運ばれて、大地も空気も水も食物も動植物も汚染されました。
コンクリートと鉛の石棺をかぶせましたが、25年後の今、石棺は老朽化して亀裂が生じ、中の燃料棒はまだ放射能を出し続けていて放射性物質が漏れています。
放射性物質がゼロになるのは、10万年後?でしょうか??
人類は進歩と便利さの代償として大きな負の遺産を遺してしまいました。
あの事故の7年後、最も被害の大きかったチェチェルスクの町(チェルノブイリから170キロ離れている)の撮影記録です。
強制移住、立ち入り禁止の村が多い中、汚染地区に指定されていても住み続けているお年寄りたちがいます。
汚染された土と汚染された水で育てた食べ物は、全て自家製。何という豊かさの皮肉。
人間が求めてきた豊かさとは何だったのだろうか・・・
白血病の子どもたちが病院でうつろな目をしています。
写真集の扉には、本橋氏のサイン
「ひとつのいのちはすべてのいのちにつながっている」と書かれています。
1993年7月5日練馬文化センターでは、「チェルノブイリの子どもたちのために」小室等コンサートが行なわれました。
チェチェルスクから6人の子どもたちが来日し、本橋成一氏のスライド「チェルノブイリからの風」が紹介されました。
曲目は、「いま生きているということ」 「雨が空から降れば」 「ここから風が」 「老人と海」
日本はチェルノブイリ原発事故の歴史から大いに学ぶべきです。
福島原発からの風が心配です。

浜岡原発が運転停止になったのは喜ばしいことです。
ホッホーも運転停止要望書に署名しました。
原発がなくても人は死にません。
原発があるから多くの人の命が奪われるのです。
by hohho-biny | 2011-05-15 23:57 | 映画時間