ホッホーとは、ふくろうの鳴き声です。また、「なるほど、なるほど、ホッホー」と感心する声でもあります。


by hohho-biny

2009年 06月 22日 ( 1 )

ドキュメンタリー映画の真実 その一_f0139963_5392365.jpg
岩波ホールでドキュメンタリー映画「嗚呼 満蒙開拓団」を観ました。
羽田澄子監督が80歳を超えてなお探求し、情熱をかけて制作したスゴイ作品です!!
私の知らなかった歴史の事実が次々に掘り出され、見入ってしまいました。
第二次世界大戦中に国の政策により満州に送り込まれた日本人開拓団は約27万人、そのうち兵隊に召集された男性約4万7000人、帰国できずに亡くなった人、行方不明の人は8万数千人と言われているそうです。
生き残った人たちがこもごも語る難民体験談の悲惨さが胸に迫ってきました。
元開拓民が逃避行の途中子どもを置き去りにせざるを得なかった状況、避難所で死んだ日本人の遺体が零下30℃の凍土に累々と放置された事実が掘り起こされます。
弱者の視点に立った綿密な取材で体験者の地獄が静かに明るみにあぶりだされていきます。
方正地区は、ソ連軍の満州進駐、日本の敗戦により、満州奥地から多くの開拓民が避難してきて数千人もの人たちが亡くなった場所です。「この人たちの遺骨をお墓に」と願った残留婦人の思いを受け止めたのは当時の総理周恩来です。
旧満州で命を落とした日本人開拓民のために中国人が建てた「方正地区日本人墓地」を訪れます。
侵略者だった日本人のためによくもこんなに立派なお墓を作ってくれたと感動します。
周恩来は、日本軍国主義と日本人民を区別してとらえ、一般人民も軍国主義の被害者だと判断した結果です。
「お国のために」と移民を送り込んだ国の政策の無謀さとその結果に対して放置して遺棄してしまった国家の無責任ぶりがあらわになります。
満州移民には、戦前の日本の農村の貧困の問題があったことが様々な映像から明らかになってきます。
国家の方針で国民を動かし、その責任をとらない国家権力の横暴に憤りを覚えます。
1926年大連生まれ、1948年に日本に引き上げた羽田監督の執念と熱意が込められた作品に脱帽、拍手拍手です。

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ホッホーベランダでハイビスカスが咲きました♪
旧満州で亡くなった開拓民の方々と羽田監督に捧げます。
by hohho-biny | 2009-06-22 07:28 | 映画時間