2008年 08月 01日 ( 1 )

あの時代に生きていたなら、宮沢賢治先生の授業を受けたかったなあ・・・とよく思います。
岩手県の小さな農学校の先生だった賢治は
活き活きとした楽しい先生で、「ほんとうの幸福」についてみんなで考える授業だったそうです。
この絵本はそんな授業風景が詩情豊かに再現されたノンフィクジョン絵本です。
「人と争わない。だれのこともきずつけない。いつまでも、ゆたかな緑の景色にかこまれて・・・幸せだじゃあ」
「世界には、何十億という人々がいる。その人たちが、ぜんぶ幸せかどうかはわからない。
その人たちの幸せは、どうなるんだろう」
「なにがほんとうの幸福かはわからないのです。でも、幸福をさがす、みんなの、みんなの一つずつの前進が、みんなの幸福につながっている」
イギリス海岸で川遊びをし、細胞のひとつひとつが記憶を持っている話をし、バケツから皆でぶどうジュースを飲み、畑で土を耕し、夕陽で影ふみをしながら☆の見つけっこ、そして「星めぐりのうた」を歌いながら帰ります。

賢治が晩年に病床で手帳に書きつけた「雨ニモマケズ」の自筆原稿です。
昨年、平塚美術館の「宮沢賢治展」で巻物を見つけました ♪☆♪



画は小林敏也の力強い版画です。
”決して
ご遠慮はありません
「雨ニモマケズ」
「風ニモマケズ」
どなたもどうか
およみください。
ことに賢治が
嫌いというお方、
絵本など開いたことも
ないお方は、
大歓迎いたします。”と帯に書いてあります。

裏表紙です。

ホッホー ホッホー
絵本の中にふくろうが、二場面に登場します ♪☆♪
丈夫ナカラダヲモチの場面です。

ホッホー♪ ホッホー♪
ホッホー文庫にありますよ~