ホッホーとは、ふくろうの鳴き声です。また、「なるほど、なるほど、ホッホー」と感心する声でもあります。


by hohho-biny

2008年 03月 17日 ( 1 )

母べえの時代を想う

f0139963_634145.jpg山田洋次監督の映画「母べえ」を観ました。
パンフレットのはじめにある山田監督の挨拶文。
「間もなく太平洋戦争が始まろうとする、あの絶望的な時代を懸命に生きた人々の、愛に溢れた笑い声や悲しい涙を、そっとスクリーンに写し取りたい、そしてあの戦争で悲しい思いをした人びと、さらには今もなお戦渦に苦しむ人たちすべてに想いを馳せながら、この作品をつくりあげたい、と念じます。」

★ 世の中の明るい場所をずっと歩んできた人には、影を歩いている人の悲しみが分からない ★
こうした思いの深さを言葉で語り、映像に仕立て、多くの人々に伝達する、その力量の大きさに感動しました!


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ちゃぶ台を囲み、ふとんを並べて寝る、ありふれたつましい家族の日常。
私はこの時代を知りませんが、様々な場面で涙があふれて仕方がありませんでした。
1940(昭和15)から1941(昭和16)年にかけての、東京郊外のつましく幸せな家庭が舞台です。
ある日突然、父親が治安維持法違反容疑で逮捕されます。
時代の国家権力に翻弄される家族の悲しみや笑いを写し取って、絶望的な時代を懸命に生きた人々を描きながら、静かな反戦の映画になっています。
若い世代の人たちに是非観て欲しい映画です。
日本の過去を知り、想像し、今の自分を振り返るきっかけにする・・・そんな感性を磨いて欲しいです。

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母べえ役の吉永小百合がいい味を出しています。
「キューポラのある街」から知っていますが、いい歳を重ねているなあと想います。
戦争の朗読詩を読み継ぐ平和活動も素晴らしい!
父親役の坂東三津五郎の迫真の演技、風変わりな叔父の鶴瓶、山崎役の浅野忠信など個性的人物の演技に笑ったり、泣きべそになったりします。
by hohho-biny | 2008-03-17 07:39 | 映画時間