聖と俗の使者たち
2008年 09月 14日
メサジェは1943年生まれ
創作を始めた1970年代から新作まで約30点が展示されています。
日本の美術館での初個展です。
この作品のタイトルは残りもの(家族Ⅱ)
白い壁に動物のぬいぐるみのぬけがらや体のパーツが部品のように吊り下がって半円を描いています。
真ん中は百獣の王ライオンで、家長を表しているようです。
部品に囲まれて手をつないでいるぬけがらは、人間の家族のあり方を問いかけています!
2000年制作
<寄宿舎たちー休息>
淡い色合いの手編みの毛糸にくるまれた剥製の小鳥たち
小さな弱いものを世話しようとする慈しみと編み物を着せて束縛しようとする母親の身勝手さが交錯してドキッとさせられます。
1971-72年制作
<つながったり分かれたり>
ヨーロッパで狂牛病が発生して多くの牛が死んだ事実に触発されて制作した作品です。
人間と動物の関係を問いかけています。
コンピューター制御で動きを取り入れた不気味な空間が繰り広げられています!
2001-02年制作
<私のトロフィー(手)>
彼女は人間の身体に関心があるようで、目、耳、足、手、血管などを浮き彫りにして表現しています。
自分の手の写真にアクリル、木炭、パステルでペイントしています。
1986-88年制作
<噂>
布、ぬいぐるみ、紐が壁に張り付いて、フランス語で「噂」のスペルが綴られています。
会場の天井からは、剥製とぬいぐるみを合体させたようなオブジェがつる下がっていて、”自分も剥製の一部ではないのか?”という気分にさせられます。
ユーモラスな反面、不気味な恐ろしさに襲われます。
過去のドレスを木箱に納めた作品たちは、お棺のようにも思えます。
聖と俗、無邪気さと残酷さ、ユーモアと恐怖、愛と悲しみ、男と女、動物と人間、大人と子供、生と死、表と裏など、人間の相反する感情や行動の複雑さを浮き彫りにしています。
かわいくユーモラスな反面、奇妙で不気味な幻想世界の間にさまざまなメッセージが込められていて、何かを投げかけられたような気持ちになります。
展覧会は六本木ヒルズの森美術館でやっています。
ヒルズに行くと異国のような感じで、私はどうもなじめません。
森美術館に行くには、この恐ろしい蜘蛛のようなオブジェの下を通らなければなりません。
これもどうも私の感性にはフィットしません。
誰も見上げたりしていませんが、蜘蛛のお腹から空を写してみました♪
美術館目指して歩いて行くと
壁にメサジェが立ってこっちを向いていました!
ドアにはコウモリのようなメッセンジャーが飛んでいました!
こわ~いよ~う
地下鉄大江戸線の六本木駅改札手前の壁にはこの作品があります。
左端にふくろうがいるのですよ♪
六本木は、このふくろうに会う楽しみもあるのです♪ うふふ
これは買った絵葉書を入れてくれた袋のデザイン。
森美術館は、この六本木ヒルズ森タワーの53階にあります。
森財閥は凄いですねえ。
お金がいっぱいあるのですねえ。
でもねえ、入場料が高すぎます!
一般1500円!!
東京シティビューと美術館とスカイデッキがセットになっているのです。
私は美術館だけに行きたいのに、ダメなのです!
だってデッキもシティも以前見たし、そんな時間がないのに・・・
大英博物館は無料ですよ!
儲けたお金で文化の発信をしようと思うなら、庶民が利用しやすい料金にして欲しい。
セットにすればお得というものではありません。
利用する側の使い勝手のよさを優先すべきです。
美術館に興味のない人もいるし、デッキだけに行きたい人もいるのです!
ホッホーは、かなり怒っています