みみずくとねこの話
2008年 05月 15日
先日のイギリスのビスケットの箱の絵は、
みみずくとねこの物語の一場面です。
ナンセンスものが得意な詩人エドワード・リアの詩の中でも、最も愛されている詩のようです。
イメージをふくらませて何人もの画家たちが絵本にしています。
エドワード・リア(1812~1888)は、
イギリスのヴィクトリア女王の絵の先生もしたようですが、ナンセンス詩人として、多くのナンセンス五行詩を書きました。
これは、私が持っている洋書絵本の一場面です。
☆みみずくがねこに歌を聴かせています☆
私が最も好きなのは、
バーバラ・クーニー絵、くどうゆきお訳、ほるぷ出版
(1976年初版)の絵本です。
フランシス・ステーグミュラーによるフランス語版につけたバーバラ・クーニーの挿絵がこの詩にぴったりと賞賛されて、もとの英語版にもこの挿絵がほしいという読者の声によって、同じ絵をつけて英語版が刊行されました。
私が持っているこの絵本は、英語版を原本とした日本語版です。
おさえた色調のシンプルな語りが魅力的です。
みみずくさんと ねこの ミミーと
なかよし ふたりが
うみへ でました・・・
・・・・
ほしぞら あおいで
みみずくさんが
ギター ひきひき うたいます
「ほう かわいい ミミー いとしのミミー
ほう ほう ほんとに きれいな ねこちゃん
きみこそ ほう
それこそ ほう
ほんとに きれいな おねこさん」
ミミーはあまえていいました。
「みみずくさんて やさしい ひとね
あなたの うたには
うっとり するわ!
ねえ けっこん しましょう
おそすぎたけど。
でも こまった どうしよう
わたしの ゆびわは?」
このようにお話がすすんで、みみずくとねこは結婚するのです!
みみずくは知恵、ねこは愛を象徴する祝婚歌なのですよ。
素敵でしょう?
このお話を想い描きながら、ビスケットをいただくのですよ。