花さき山
2008年 03月 22日
お彼岸のころに思い出す
美しい絵葉書があります。
闇に咲く美しい花々!
滝平二郎のきり絵です。
この花は、ふもとの 村の にんげんが、
やさしいことを ひとつすると ひとつさく。
あや おまえの あしもとに さいている 赤い花、
それは おまえが きのう さかせた 花だ。
と山ンばが語ります。
絵本「花さき山」の一場面です。
山ンばが住む誰もしらない山奥の花さき山では、人間が、やさしいこと、けなげなことをすると、人の心の美しさが一つ一つの花を咲かせる・・・
この花さき山は浄化された人間の魂の山なのです。
斉藤隆介・作 滝平二郎・絵 岩崎書店
1969年初版
斉藤隆介の短編創作童話集
「ベロ出しチョンマ」(理論社)の冒頭におさめられた作品で、滝平二郎が感動して絵本にしたものです。
「花さき山」より、
見開き2ページ部分抜粋
私の心の闇にも
たくさんの美しい花が
咲いています