新刊にうつつをぬかす
2013年 05月 28日
読みたかった安房直子の「風のローラースケート」
今月、福音館文庫から出ました♪
峠の茂平茶屋の辺りで起きる不思議なお話。
イタチやウサギやキツネたちと人間との楽しく不思議な交流!
作者が「ほんとうにほんとうに楽しく」書いたと述懐した、新美南吉児童文学賞受賞の連作童話集。
4月に出た沢木耕太郎の「旅の窓」
彼が写した旅先の一枚のショットから浮かび上がる世界に魅了されます。
それに添えられた文章も沢木氏ならではの絶妙な味わいがあります。
旅の写真も厳選してこのような窓に仕立てればいいなあと思いました。
旅を続けていると、ぼんやり眼をやった風景のさらに向こうに、
不意に私たちの内部の風景が見えてくることがある。
そのとき、私たちは「旅の窓」に出会うことになるのだ。
その風景の向こうに自分の心の奥をのぞかせてくれる「旅の窓」に。(序文より)
気がついたらネット上に出回っていた詩。
作者は不詳。
「涙が止まりませんでした。ずっと持ち歩いています」などと生の声が、現在子育て中の親から訳者の伊藤比呂美さんに聞こえてきたそうです。
その詩が下田昌克の画を得て詩画集になりました。
いま、かけがえのないこの子をいつくしんでやれているのなら、それで大丈夫。
世界中で、赤ちゃんを育てている母親たちを励ましている詩を、日本のすべてのお母さんに。