花便り
2013年 04月 21日
両親が亡くなった挨拶状を90人に出しました。
さて困ったのは、私も妹も親の交際相手を全く知らない!
長らく一緒に暮らしていなかったので、晩年のおつき合いがわからない??
さらに二人とも長寿だったので、お友だちはもうこの世にいない!?
でもひとつのけじめとして、年賀状や手紙類から親しかったと思われる方々を選び出しました。
最初にお返事が来たのは、この絵手紙です!!
出して三日後、手早くお心のこもった流麗なお便りに感謝感激しました☆
母の孔版画の仲間の男性です。
さっと散る花吹雪、散り惜しむ春。
水面に散った花びらが連なって筏のように流れていく様子を、献花に見立て、海をわたって行き着く先には二人がいる・・・という意味に解釈して胸が熱くなりました。
花筏という言葉は知っていたものの、これまでに一度も使ったことのない言葉でした。
花いかだを使ってみたくて、母の古い版画に花を散らし、返句を出しました。
花筏 めぐる波間に 母の影
亡きあとに 初めて出会う 母の華
和紙の山桜はがきに刷ってありました。
母の年代の暮しぶり、文通、交流の豊かさは、大いなる遺産のような気がします。