ホッホーとは、ふくろうの鳴き声です。また、「なるほど、なるほど、ホッホー」と感心する声でもあります。


by hohho-biny
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少女

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南桂子の銅版画に魅せられ、
啓発されて作詩した詩人たちがいます。
谷川俊太郎もその一人で、
数編の詩を画に捧げています。
その一つに「少女」があります。
先日の日曜美術館で、
ご本人が朗読しました。
南桂子の「少女」を言い得て妙。
手元の南桂子生誕100年記念展の図録に
その全詩が載っているので、
書き留めておきます。
少女は、南桂子の永遠のテーマで、
その不思議な瞳と佇まいに、ホッホーも惹かれ、想像をかき立てられます。

少女  谷川俊太郎

1 いつうまれたのか
  わたしはしりません
  じぶんがだれなのかも

  いまがいつか
  わたしはしりません
  ここがどこかも

  でもわたしはいます
  ここに きのかたわらに
  はなをだいて
  とりたちといっしょに いま

2 あなたがわたしをみつめると
  あなたのひとみのなかに
  わたしがいます

  めはいるぐち
  こころへの

  めはでぐち
  こころからの

  わたしがあなたをみつめても
  めをそらさないで

3 えのなかにいらっしゃい
  わたしのそばへ
  ことばをわすれて

  なにもしないでただたっていると
  きのよろこびがみえてきます
  みずのかなしみがきこえてきます

4 えがかれたかみをやぶっても
  わたしはいなくなりません
  わたしはもう
  あなたのこころのへやにすんでいます

  わたしはなつかしいどこかからきて
  なつかしいどこかへかえっていきます
  あなたといっしょに

5 わたしたちはおなじものがたりのとちゅうで
  ひとやすみしているのです
  
  ゆびさきがきのうのつきにふれています
  つまさきがあしたのなみにあらわれています

  こころはまだうたわれていないうたで
  いっぱいです

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by hohho-biny | 2012-08-04 07:22 | 詩の時間