ホッホーとは、ふくろうの鳴き声です。また、「なるほど、なるほど、ホッホー」と感心する声でもあります。


by hohho-biny
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崖  石垣りん

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母の花コーナーの桔梗が咲きました。
ふっくらとして少しずつ夢を育んでいた蕾が
パッと開いた朝♪
何とも美しい色と形にうっとりします。
母も祖母も好きな花だったのではないかと
想像します♪

母や祖母を想うとき
石垣りんの「崖」という詩を思い出します。
戦争を生き延びて女の命を全うしたけれども・・・
ある時、ある思いで崖から身を投げたのではないか?
その思いがまだ、私に届いていないのではないか?
とホッホーは時々想うのです。



崖  石垣りん


戦争が終り、
サイパン島の崖の上から
次々に身を投げた女たち。

美徳やら義理やら体裁やら
何やら。
火だの男だのに追いつめられて。

とばなければならないからとびこんだ。
ゆき場のないゆき場所。
(崖はいつも女をまっさかさまにする)

それがねえ
まだ一人も海にとどかないのだ。
十五年もたつというのに
どうしたんだろう。
あの、
女。


この詩は、1968(昭和43)年刊行の詩集「表札など」に収められています。
石垣りんは48歳でした。
by hohho-biny | 2012-07-10 07:41 | 詩の時間