安房直子の童話にはまる
2011年 08月 02日
短編の童話をたくさん書きました。
日常の暮らしから想像の世界へワープして再び現実に戻るとき、主人公たちは何かに気付き、何かを得て日常が変わるのです。
暮らしの豊かさの中で、人間が失ったものをすくい上げるようにほんのり表現しています。
電車の中で読むと、降りる駅を忘れるほど夢中になってしまいます。
小夜は山姥の娘。
風になって野山を駈け巡り、鬼の子と遊び、朴の木の精と話します。
心のひだにしみいる物語です。
偕成社 絵・味戸ケイコ
1993年3月1刷
「青い花」 「コロッケが五十二」
「ライラック通りのぼうし屋」
「海からのおくりもの」
「まほうをかけられた舌」の五編が収められています。
傘や、ぼうし屋、コックさんなどの職人さんが登場します。本を閉じた後も主人公の姿や情景が、心の底で輝いて何かを語りかけてくるようなのです。
フォア文庫 絵・遠藤てるよ
安房直子の作品を全部読んでみたくなります。
この2冊は今夜から読みます
風と木の歌
絵・司 修
2006年8月第1刷
遠い野ばらの村
絵・味戸ケイコ
2011年4月 初版第1刷
偕成社文庫