アレクセイと泉
2011年 05月 18日
2002年に公開された記録映画のパンフレットです。
チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)から14年後に撮影されたドキュメンタリーです。
当時、ホッホーはこの映画を観て衝撃を受け、深く感動しました。
福島原発で揺れる昨今、もう一度観たいと思って検索すると、ポレポレ東中野で再上映していました。
チェルノブイリ原発から180キロ離れたベラルーシ共和国のブジシチェ村。
地図からも抹消された村。
かつて600人の住人は、政府の移住勧告により多くが故郷をはなれたのに、暮らし続けることを選んだ55人のお年寄りと軽い障がいのある青年アレクセイ(34歳)。
放射能に汚染された地に何故住み続けるのか?
「ここにはきれいな泉があるから」
村の真ん中に湧く泉は「百年の泉だから大丈夫」
泉の水をよりどころに、大地に根ざした村のつましい暮らしが、アレクセイの語りで綴られています。
放射能汚染を受容しながら、慎ましく自然に生きることを選んだ人たちの豊かさが、電気、水道、ガス、情報にまみれて生きているホッホーの胸を押しつぶします。
この映画には、生きることの原点が静かに語られています。
映画を写し取った写真絵本です。
2004年4月26日初版 アリス館
もうずいぶんむかし
1986年4月26日のこと。
ぼくたちが畑にジャガイモを植えて
家に帰ったとき、
何かがはじまった。
強い風が吹いた。
ほこりが舞い上がった。
空はオレンジ色に染まっていた。
風で塀がはげしくゆれた。
雨が降ってきて、
そして、あっというまにやんだ。
何が起こったのか。
ぼくたちにはわからなかった。
・・・・・・・・・・・・・
泉の水がぼくの中を流れ、
ぼくをここに引きとめている。
何十億年もつながっている、
いのちのくりかえしを、
泉は、
ずっと守りつづけている。
チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)から14年後に撮影されたドキュメンタリーです。
当時、ホッホーはこの映画を観て衝撃を受け、深く感動しました。
福島原発で揺れる昨今、もう一度観たいと思って検索すると、ポレポレ東中野で再上映していました。
チェルノブイリ原発から180キロ離れたベラルーシ共和国のブジシチェ村。
地図からも抹消された村。
かつて600人の住人は、政府の移住勧告により多くが故郷をはなれたのに、暮らし続けることを選んだ55人のお年寄りと軽い障がいのある青年アレクセイ(34歳)。
放射能に汚染された地に何故住み続けるのか?
「ここにはきれいな泉があるから」
村の真ん中に湧く泉は「百年の泉だから大丈夫」
泉の水をよりどころに、大地に根ざした村のつましい暮らしが、アレクセイの語りで綴られています。
放射能汚染を受容しながら、慎ましく自然に生きることを選んだ人たちの豊かさが、電気、水道、ガス、情報にまみれて生きているホッホーの胸を押しつぶします。
この映画には、生きることの原点が静かに語られています。
映画を写し取った写真絵本です。
2004年4月26日初版 アリス館
もうずいぶんむかし
1986年4月26日のこと。
ぼくたちが畑にジャガイモを植えて
家に帰ったとき、
何かがはじまった。
強い風が吹いた。
ほこりが舞い上がった。
空はオレンジ色に染まっていた。
風で塀がはげしくゆれた。
雨が降ってきて、
そして、あっというまにやんだ。
何が起こったのか。
ぼくたちにはわからなかった。
・・・・・・・・・・・・・
泉の水がぼくの中を流れ、
ぼくをここに引きとめている。
何十億年もつながっている、
いのちのくりかえしを、
泉は、
ずっと守りつづけている。
by hohho-biny
| 2011-05-18 07:34
| 映画時間