ホッホーとは、ふくろうの鳴き声です。また、「なるほど、なるほど、ホッホー」と感心する声でもあります。


by hohho-biny
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アレクセイと泉

f0139963_6242117.jpg2002年に公開された記録映画のパンフレットです。
チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)から14年後に撮影されたドキュメンタリーです。
当時、ホッホーはこの映画を観て衝撃を受け、深く感動しました。
福島原発で揺れる昨今、もう一度観たいと思って検索すると、ポレポレ東中野で再上映していました。

チェルノブイリ原発から180キロ離れたベラルーシ共和国のブジシチェ村。
地図からも抹消された村。
かつて600人の住人は、政府の移住勧告により多くが故郷をはなれたのに、暮らし続けることを選んだ55人のお年寄りと軽い障がいのある青年アレクセイ(34歳)。
放射能に汚染された地に何故住み続けるのか?
「ここにはきれいな泉があるから」
村の真ん中に湧く泉は「百年の泉だから大丈夫」
泉の水をよりどころに、大地に根ざした村のつましい暮らしが、アレクセイの語りで綴られています。
放射能汚染を受容しながら、慎ましく自然に生きることを選んだ人たちの豊かさが、電気、水道、ガス、情報にまみれて生きているホッホーの胸を押しつぶします。

この映画には、生きることの原点が静かに語られています。


f0139963_6243666.jpg映画を写し取った写真絵本です。
2004年4月26日初版 アリス館

もうずいぶんむかし
1986年4月26日のこと。
ぼくたちが畑にジャガイモを植えて
家に帰ったとき、
何かがはじまった。
強い風が吹いた。
ほこりが舞い上がった。
空はオレンジ色に染まっていた。
風で塀がはげしくゆれた。
雨が降ってきて、
そして、あっというまにやんだ。

何が起こったのか。
ぼくたちにはわからなかった。

・・・・・・・・・・・・・

泉の水がぼくの中を流れ、
ぼくをここに引きとめている。

何十億年もつながっている、
いのちのくりかえしを、
泉は、
ずっと守りつづけている。
by hohho-biny | 2011-05-18 07:34 | 映画時間