岸田衿子さんを偲ぶ
2011年 05月 17日
詩人岸田衿子さんが骨髄腫のため4月7日に亡くなりました。82歳
のびやかなリズミカルな彼女の詩が好きでした。
ホッホー文庫には二冊の詩集があります。
彼女を偲んで全詩を朗読しました。
「ソナチネの木」 安野光雅 絵
1990年4月第1刷 青土社
好きな詩を書き写します。
小鳥が一つずつ
小鳥が一つずつ
音をくわえて とまった木
その木を
ソナチネの木 という
一番好きな詩は、
「いそがなくっていいんだよ」で始まる”南の絵本”
この詩集に載っていますが、以前ブログに載せたので、2008年3月28日の記事をご覧下さい。
この詩集の美しい植物の挿絵は、
パートナーの古谷一穂さん。
二番目に好きな詩
一生おなじ歌を 歌い続けるのは
一生おなじ歌を 歌い続けるのは
だいじなことです むずかしいことです
あの季節がやってくるたびに
おなじ歌しかうたわない 鳥のように
ホッホーのベランダの花々を
自然を愛した衿子さんに捧げます。
彼女は環境問題に取り組み、原発には断固反対でした。
劇作家の父上岸田国士氏、
妹さんで女優だった岸田今日子さんと
彼岸の里でゆっくりお過ごし下さい。
素晴らしい詩をたくさん遺してくださってありがとう♪
ご冥福を祈ります。