金子みすゞ展で心洗われる
2011年 02月 11日
昨日、日本橋三越本店で「没後80年 金子みすゞ展」を観ました♪
大正末期から昭和初期にかけて活躍した童謡詩人の28年の生涯が、新たに見つかった写真や自筆の手帳とともに展示されています。
会場は中高年のファンで混みあっていました!
金子みすゞを愛する63名の著名人が思いを描いた絵や書や文章が展示されていて読み応えがあります♪
遺稿手帳3冊「美しい町」「空のかあさま」「さみしい王女」の512編の中の自筆の詩にも出会えます。
女性が自分の意志を貫いて生きるのが難しかった時代、詩に託したみずみずしい感性に心洗われます。
女が自由に生きる道を選択できるようになった現代ですが、精神的にも経済的にも自立して自己主張しながら生きるのは・・・結構大変です!!
ホッホーは、戦後の民主主義、男女平等を地で頑張って生きていますが、金子みすゞのような感性をどこかに封じ込めなければやっていけない現実です。
「みんなちがって、みんないい」とか、「見えぬものでもあるんだよ」とかを皆が思いやっているなら、うつ病や引きこもりがや自暴自棄がこんなに増えないでしょう。
ぶれない自分を貫きながら生きていくことは難しいのです。
金子みすゞが現代に生きていたら、どう表現したでしょうか?
里中満智子さんが書き下ろした「積もった雪」 (図録より)
積もった雪 金子みすゞ
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面もみえないで。
よしだみどり作の絵葉書
同じ詩でも受け手の感性はさまざまで、その表現力により金子みすゞの世界が幻想的に立ちのぼり、それを享受する私は、詩と絵で二倍の幸せを得るのです☆
”中の雪”にまで想いが届く優しさには、深い慈しみがあふれて、心打たれます。
いのちの尊厳と弱者への心配りに気付かされてハッとします!
「女の子」
書画・よしだみどり
「星とたんぽぽ」
書画よしだみどり
「星とたんぽぽ」 絵・いもとようこ
「大漁」
絵・いもとようこ
今日の東京は
雪が降り出しました♪
雪の寒さにもめげず、
ベランダの水仙は満開です♪
えらいわね~!
かたつむりさんから頂いたかわいいフルーツ飴をなめながら、
金子みすゞの世界に浸ります。
みんなちがって、みんないい☆