ホッホーとは、ふくろうの鳴き声です。また、「なるほど、なるほど、ホッホー」と感心する声でもあります。


by hohho-biny
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没後25年 有元利夫展

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有元利夫(1946~1985)の没後25年の展覧会を東京都庭園美術館で観ました♪

「天空の音楽」とタイトルにあるように、庭園美術館の趣を備えた建物の中に展示されていると、静かな音楽が天から聞こえてくるようで、ゆったりゆたかな時の流れに包まれます。



花降る日 1977



没後25年 有元利夫展_f0139963_2052041.jpg私が初めて有元利夫の絵に出合ったのは、確か1980年代の銀座の画廊での個展だったような気がします。
次に観たのは、1996年11月、三鷹市芸術文化センター
次は2002年12月、東京ステーションギャラリーでした。

作品一つ一つから、聖なるドラマが始まりそうで惹きつけられてしまったのです!!
静謐なときのなかで、女は何を思い、何をしようとしているのか?
観る者の気持ち次第で絵が歩き出します。

              ささやかな時間 1980


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雲を創る人 1983











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                    春 1979










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七つの音 1984










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          一人の芝居 1980

なぜひとりなのか?
簡単にいえば、 関係が出てくるからです。

関係というのはその「場」とそこにいる人とのものだけでいいんじゃないか。
居る者同志の関係はもういらないという気がします。
(図録の言葉より)



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花降る森 1979









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                     送る夜 1983









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一人の夜 1982

問題は脚です。
脚を描いてしまうと、たとえば歩いているとか、組んで座っているとか、要するに何をしているかがはっきり分かってしまう。(図録の言葉より)

有元「素晴らしい音楽を画面いっぱいに鳴り響かせるー、いつかそんな作品を作ってみたい」
フレスコ画に強く感銘を受け、日本の仏画に共通点を見出した有元の傑作が、没後25年の今も私を惹きつけます♪



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                  ロンド 1982

自分の気に入ったモチーフを、ランダムに、趣味的に選んで、自由で気ままな空間を作り、その空間にドラマが生まれ、物語が聞こえてくれれば良いと思います。(図録の言葉より)
by hohho-biny | 2010-09-02 21:19 | 語る絵葉書