ホッホーとは、ふくろうの鳴き声です。また、「なるほど、なるほど、ホッホー」と感心する声でもあります。


by hohho-biny
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終戦記念日に

f0139963_802823.jpg終戦から65年目の今日、
この絵本を再読します。

野坂昭如著 
戦争童話集 沖縄篇
2010年5月 第1刷 講談社

野坂昭如は戦争童話を書き続けています。
沖縄の小さな島の、小さな洞窟の中で死んだ少年の戦争童話。
漁に出たまま帰ってこないお父さんが作ってくれた鉱石ラジオのレシーバーから天皇陛下の玉音放送を聴きながら、わけのわからぬまま死んでいった少年の戦争体験です。

日本武道館では今日、政府主催の戦没者の全国戦没者追悼式が開かれます。
天皇・皇后両陛下、管直人首相、各党代表、遺族ら約7200人が参列して、日中戦争と第二次大戦で犠牲になった約310万人の冥福を祈るそうです。

私は、硫黄島で戦死した伯父のことを思います。
お国のためにどんな思いで死んでいったのか?
遺骨一片も還らず、最期の地も状況もわからぬまま散ってしまった若き人生に想いを馳せます。そして息子を失った祖父母の悲しみは如何ばかりであったのか?想いを馳せます。


f0139963_8232922.jpg昨夜テレビで放映された倉本聰脚本の終戦ドラマスペシャル「帰国」を観ました。
第二次大戦が終り、65年の歳月が流れ、豊かで平和な日本になりました。
しかし、豊か過ぎてどこかが狂ってしまった現代。
大戦で玉砕した英霊達が幻の軍用列車で現在の東京駅に現われて、各自の思い出の場所を訪問する。
戦後65年の日本の現状に驚愕し、自分達は何のために死んだのか?と無力感と絶望に立ち尽くします。
靖国神社、音大、美大、浅草、無言館、延命治療の病院、養老院、携帯など等、戦争と豊かさのギャップを浮き彫りにしていろいろと考えさせてくれました!!

無言館の画集を出してきました。
今年5月に再訪した無言館の入館券の裏側には、
「口をつぐめ、眸をあけよ 見えぬものを見、きこえぬ声をきくために」と書いてあります。
創設者窪島誠一郎の言葉です。



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画集の16ページに東京美術学校鋳金部卒、沖縄に出征した近藤隆定の”みみずく”が載っています。
昭和20年5月に沖縄県首里市で戦死。
このみみずくにどんな思いを込めたのだろうかと想像します。






昭和20年3月17日に何も遺さず硫黄島で戦死した息子を詠んだ私の祖父の短歌と俳句が遺されています。
昭和22年11月、祖父の還暦の日の記録です。

”還暦にあたりて”

☆ お祝いの 返歌は暫く御猶予を みそひと文字は 今稽古中
☆ 母に妻 娘夫婦に孫一人 つどいて祝ふ還暦の宴
☆ 菊かざり 酒も肴もととのへり 神去りし子を呼ぶすべもがな

☆ 祝宴に孫 はひ寄りて うまうまといふ
☆ 赤飯に 色よく似たり 妻の顔
☆ こし方は 霧にかくれて 六十路坂
☆ 行く先は 嶺まだ高し 六十路坂
☆ 神去りし 子のあとおひて 六十路坂 

神去りし子は戦死した伯父、孫は私です。
祖父が戦死した息子のことに触れた心情の記録はこれだけです!
私は読み返すたびに涙があふれます。


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倉本聰のドラマに出てきた
宮澤賢治の本です。
ホッホー文庫にあります♪
この本の文章の所々の文字に印をつけて恋人に手紙を託したといいます。
伯父もこんな手紙を遺してくれればよかったのに・・・・

昭和14年12月第1刷
羽田書店

風の又三郎の他に、貝の火、蟻ときのこ、セロひきのゴージュ、やまなし、オツペルと象が納められています。
by hohho-biny | 2010-08-15 09:41 | ホッホー文庫