ホッホーとは、ふくろうの鳴き声です。また、「なるほど、なるほど、ホッホー」と感心する声でもあります。


by hohho-biny
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岸田衿子の絵本

岸田衿子の絵本_f0139963_6121975.jpg先月亡くなった岸田衿子さんは、詩だけではなく、絵本も書きました。
ホッホー文庫には3冊あります。

「ジオジオのかんむり」 
絵・中谷千代子 福音館書店
1960年7月 こどものとも発行
1978年4月 こどものとも傑作集 第1刷
2000年12月 第35刷 ロングセラー

みんなに怖がられてつまらない日々を過ごしていたライオンが、卵がなくなって困っている鳥の巣のために自分の王冠を提供。無事に雛を育てるというやさしいお話。



岸田衿子の絵本_f0139963_612295.jpg「かばくん」
画・中谷千代子 福音館書店
1962年9月 こどものとも発行
1975年4月 こどものとも傑作集 第21刷

にちようび 小さなかめを連れた男の子がどうぶつえんの大きなかば親子にエサをやりにいきます。
ただそれだけのお話ですが、朝から夜までゆったりした時間が流れていて微笑ましい♪



岸田衿子の絵本_f0139963_6123978.jpg「森のはるなつあきふゆ」
絵・古矢一穂 ポプラ社
1994年12月 第1刷

浅間山の北の裾野に広がるオシギッパという森の四季折々の様子が描かれています。
ほぼ200年前の浅間の大噴火で、裾野の森も林も火山の熔岩で埋まった時、この森の手前で熔岩が止まって、そっくり残された森。
「押切際」または「押切端」と書くそうです。

森で見つけた植物や虫、鳥が描かれていて、一緒に森を散歩しているような心地よい気分になります♪

絵本を読んでいて思い出した衿子さんの詩があります。

★衿子さんのなかをゆったり豊かな時間が流れていたんだなあ~★

だれも いそがない村


あの丸木橋をわたると
だれもいそがない 村がある
まめのつるに まめのはな
こうしのつのに とまる雲
そのままで そのままで
かげぼうしになる 村のはなし

 北の大臣と南の酋長が
 一日おきに けんかするって
 ほんとですか

あの丸木橋をわたると
だれもいそがない 村がある
まるい木の実に やすむかぜ
じゃんけんしてる こどもたち
そのままで そのままで
かげぼうしになる 村のはなし

 西でトタックが 東でかもつせんが
 一日三かい しょうとつするって
 ほんとですか

by hohho-biny | 2011-05-22 07:12 | ホッホー文庫